不用品を処分することは、執着と向き合うこと。

私は先月2019年11月から現在まで、自身の考えや環境を変えるべく部屋の不用品を片付けています。古くは身辺整理、近年では断捨離という言葉で大分なじみ深いものになったのではないかと思います。

私は収集癖があり、20代半ばにして部屋は物で溢れていました。主だったものはフィギュアや漫画、ゲームソフトや衣類でした。10畳ほどのスペースを覆いつくさんばかりの勢いで、足の踏み場もない位でした。

27歳になり、ようやく物を減らし始めましたが、それでもまだ70%近くは捨てられず、手元に置いていました。

しかし30歳になり、「なんか邪魔だな?」と思い始め、ようやく重い腰を上げ始めました。

掃除が得意ではなく、どちらかと言えば理論立てしないと動けない自分は掃除の知識を集め、行動に移し始めました。この記事では、情報に対して私が思うことをつづります。

1.なぜ物を手放すことができないのか

2.不用品は捨てるべき?それとも売るべき?

3.自分にとって、何が一番大切か考えてみる。

4.”アイデンティティ”を所有物で表現することの危うさ

5.物の捨て方、売り方

6.引き寄せの法則で考えると?

1.なぜ物を手放すことができないのか

私なりのポイントは以下の3つです。

(1)執着があるから

(2)変化を恐れている

(3)単にめんどくさいから

どれも共通点はありますが、あえて分類するとこうなります。

執着とは、「まだ使えるし、売れるかもしれない。」といった良く聞く理由や「これを手放すと拠り所がなくなる」と言った、精神的なものまで多岐にわたります。

変化を恐れているとは、実用面では「使う時に困ってしまう」、精神面では「 手放すことで自分の存在価値が消えてしまう 」といった事です。

単にめんどくさいとは、片付ける必要性を感じていないという事です。

2.不用品は捨てるべき?それとも売るべき?

私は少しでもお金が欲しいので、手間と時間をかけてでも売ったほうが良いと思っています。

抽象的になりますが、もっと言うと捨てるとか売るとかではなく、可能性を残さないように行動するのが一番だと思います。

著名人や片付けブログを読むと、おおむねこんな言葉が並んでいます。

・とっとと捨てる方がさっぱりするし、置く、というコストがかからなくなる分部屋が有効活用できる。

・いつまでも手元に残しておいても仕方がない

・すぐ捨てないと、気持ちが変わって捨てられなくなる

確かに納得できる部分が多いです。そもそも片付けている理由が、片付けたいのは部屋が狭くなってきたとか、処分したいものがあるとかです。原因を解決するには、捨てるのが手っ取り早いのは間違いないです。実際、古い油を吸った新聞紙や、いっぱいになった掃除機パックとか、なんの価値も無い物は捨てるべきです。

しかし、みんなが困るのはそこではありません。まだ価値がある使える物だけど、使っていない。どうするか判断しなければいけない不用品です。

価値ある不用品に対してこのように言えるのは、生活に余裕があったり、仕事が安定していたり、時間がない、もっと他にしたいことがある、という方だと思います。なにより、すぐ捨てられるなら苦労していないわけです。

つまり、「~かもしれない」が邪魔をしているわけです。

3.自分にとって、何が一番大切か考えてみる。

ここで質問です。そもそも、いま目の前にあるどうするか迷っているものは、何で迷っているのですか?

答えは千差万別です。どれも正解だと思うし、違うとも思う…いつの間にか思考がぐるぐる巡ってしまう人もいるかもしれません。

私は、「~かも?と思ったら、その可能性を試す。それから判断する」のが良いと思います。

例えばゲーム。売れるかも?と思ったら、実際にメルカリやヤフオク、買取サービスを利用したり、近所のリユースショップに持っていけばいい。

例えば100円で買ったケース。使えるかも?と思ったら使えばいい。それも今すぐ掃除して、思いつく限りの物を入れればいい。

例えば、いつか痩せて着るんだ、という服。痩せる努力をしていないなら、いますぐスクワットをすればいい。なんなら、一回着てみて鏡を見て、現状を知るのもいい。

とにかく思いつく限りの可能性を試します。やってみて答えを出していきます。

それでも「~かも?」が消えないなら、放っておけばいい。しまっておけばいい。時や場所が許されるなら、無理に捨てようとせず、気のすむまで手元に置いておけばいいんです。

そしてまた手に取ったとき、どうしたいかもう一度考える。この位で丁度いいと思います。

4.”アイデンティティ”を所有物で表現することの危うさ

「~かも?」の中に、厄介なものがあります。それが、「失ったら自分が自分でなくなってしまうのではないか?」というものです。

ピンと来る人の方が少ないと思います。こう考える私は、きっと変わり者です。それでも興味を持ってくれた方に伝えたいことがあります。

自分に大きな影響を与えた本やCD。かつての努力を評価され、形として残る賞状やトロフィー。心から愛した人からのプレゼント。周囲のイメージに自分を合わせるために集めたグッズやバッグ、化粧品。

一番迷う品々です。自分と同一視してしまうほど、思い出が詰まったもの。

これらを手元に残しておきたいのか、処分したいのか迷ったり、捨てたいけれど捨てられない。しまってみたはいいものの、やっぱり捨てたい…の堂々巡り。

そんな時、思い出してほしいことがあります。それは、「本当の意味で自分が持っているのは、自分の身体、知識、魂だけ。それ以外は、持っていないのと同じこと。」

youtubeで聞いた、数多くある斎藤一人さんの話を自分なりに解釈した言葉です。死んだら文無し、に近いです。

私は今月ペットの猫を失ったので、彼女を例えに出します。似た経験がある方は、可能であれば一緒に想像みてください。

彼女はまぐろより、サケのウェットフードが好きでした。カリカリならキャネットをよく食べました。そして何よりチャオチュールが大好きでした。

おもちゃであれば、だるまの様に起き上がるネズミの人形よりも、自分の手によって動く紐のおもちゃが好きでした。

私にとって、彼女の象徴とも言える物。これが仮に違うものだったとしても、悠々自適に毎日を過ごし、暑ければ涼しいところを探し、寒ければ布団を占領する。とっても猫らしい彼女自身の素晴らしさは変わらないのです。

人間も同じで、自分が大切だと思っている物がなくなったとしても、あなた自身がかけがえの無い存在なのは変わりません。だから、今自分が楽しく過ごすには?という観点から、目の前の物と納得いくまで向き合ってみて下さい。

5.物の捨て方、売り方

物を捨てるなら自治体の区分に従ってください。他人に価値を与えられもせずに迷惑をかけることは、きっとよくないことです。

売るなら、先述したメルカリやヤフオク、地元のリユースショップなどが手軽でいいと思います。

6.引き寄せの法則で考えると?

引き寄せ的には、現状は自分が望んだ結果、とされています。部屋が物に溢れているのも、手持ちの物よりいいものが手に入らないという事もです。

専門家ではないので詳しくは語れませんが、印象に残った話があります。それは、「最高の物が欲しいと思っていても、今持っているもの以上の物が現れない。これは逆に考えると、今持っているものが最高だから、これ以上の物は目に留まらない。という状況なのだ。」という話です。

良いか悪いかはさておき、結果的に最高の物を手に入れているという話です。私はこの話を実生活に活かすべく、「状況が変わらないなら、何かを手放そう。」と考えるようにしました。

何も変わらないのは、それでいいと無意識に思っているから。だから、少しでも変化させるのに、持っていない自分を作ろう、という話でした。

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