『コンビニ人間』を読んで

先日、おすすめの本という事で村田 沙耶香さんが書いた『コンビニ人間』を読みました。読んだことがある方、いらっしゃいますでしょうか?

この本は、コンビニのアルバイトで超理論的な女性 古倉を主人公として進みます。彼女は他人の気持ちを推しはかる事が苦手で、少々人間関係に難を抱えています。ある日、新人として入ってきた白羽と出会ってから人生が変わっていく、と言うお話です。読み終えるまで2時間程度の厚みで、いつの間にか のめり込むように読んでいました。

読了後はとても複雑な気持ちになりました。幸せとは何か?という事を考えざるを得ない終わり方だからです。

安定しているとは言えないコンビニ店員ですが、古倉は長い事勤めていたこともあり、もはや職人の域に達していたと思います。もし、初めて就いた職業が別の職業だったなら、世間の評判はどうなっていたのか?仕事ぶりはどうだったのか?とても気になるところです。

私自身は、これまで4つの職をこなしてきましたがどれも極めた気はしていません。今の職も同じです。もし、古倉くらいまで極められていたなら、どんな景色が見えていたでしょうか?もしかしたら、定年まで勤める事はまれ、と言われる現代においてもずっと同じ職で食べていたのかもしれません。

とは言え、今は起業を目指し、いずれは文章で稼ぎたいと考えています。先のことは分かりませんが、今はとにかく一所懸命に文章力を磨いていきたいです。

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