覚悟の磨き方の書評

こんにちは、こんばんは。

今日から頑張ってブログを始めようと考えていると考えている、タック隊長と申します。

さて、今日は覚悟の磨き方の書評を書きます。約5年前の本ですが、下地がある人にとってはこの上ない良書だと感じました。

1.”覚悟の磨き方”という本の簡単な説明

2.吉田松陰とは誰か、おさらい。

3.アドラー心理学との共通点

4.私の感想と今後へ活かすためのヒント

1. ”覚悟の磨き方”という本の簡単な説明

正式名称は『覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰(池田貴将 著)』です。この本は吉田松陰が記した”講孟箚記”や”講孟余話”ほか沢山の書籍を参考に、重要なエッセンスを翻訳、編集し、現代に文章を置き換えた本です。人間としてどう生きるか、ということが最大のテーマであり、問題解決においてどうすればよいかについてヒントがたくさん載っています。

2.吉田松陰とは誰か、おさらい。

詳細はwikipediaが詳しいですが、簡単に言うと 松下村塾で維新志士に思想を広めたことから、 明治維新の精神的指導者として知られています。

3.アドラー心理学との共通点

アドラー心理学の核となる思想は4つあります。

行動面では

①自立すること

②社会と調和して暮らせること

心理面が

③わたしには能力がある、という意識

④人々はわたしの仲間である、という意識

これらを達成するために、相手を尊敬しましょう、競争ではなく協力しましょう、周囲と幸せを追求しましょう、という内容の話です。

この本では、①と④の内容に多くの共通点があります。数ある仕事の中で、自分がやりたいことを追求して追求してこだわり続けることが、結果として他社貢献に繋がる、ということが語られています。

また、同じ思想を持つ者同士で集まるために自身の意見を発する必要性も書かれています。その後起こるであろう反発を受け入れ、真に語れる仲間と物事を追求する、という点も共通しています。

これらを始め、細部は違えど2人が目指すところは同じだったのではないか?と思えるほど似通った考えがつづられています。

4.私の感想と今後へ活かすためのヒント

4.1 良い感想

原文が読める人であれば著作を読むのがいいと思うのですが、私のように明るくない人間にとっては、このぐらい簡略化されていた方がとっつきやすく、読みやすかったです。また、無駄をそぎ落とした内容なので、見出しを流し見るだけでも大切なことを思い出させるようなインパクトがあります。

4.2 人を選ぶかもしれない点

簡略化されていることが、却って理解しづらくなる部分があります。それは、各思想の説明がないことに起因します。多くの場面にあてはまるように訳されているためか、自然と抽象的な表現が増えています。それはつまり、この本1冊だけでは本当に伝えたいことの説明が不十分となり、いいこと言っているのは分かるんだけど、どう活かせばいいのだろう、と疑問符が解けないままの箇所が出てきてしまう、ということです。実際、私もまだまだ理解できない箇所があります。

4.3 併せて読みたい本

少し触れていましたが、アドラー心理学を読んでおくと理解が早いと思います。むしろ、この思想を知らないと意味不明で終わるかもしれません。(今だと、嫌われる勇気および幸せになる勇気 岸見一郎 著 が読みやすいと思います。)

逆にもうアドラーを知っている人にとっては、日本人の感性に響く表現も多く、名言集として一生持っていたくなるような内容だと感じています。開くたびに「俺はやるんだ!」という熱い気持ちが蘇ります。

また、メモの魔力も読んでおくと抽象化について理解が深まるので、自分の生活にこの思想を活かすにはどうすれば良いか、という思考をする助けになると思います。

4.4 私が今後活かしたいこと

私は個人を尊重、尊敬することが苦手です。硬直マインドセットも、賞罰主義もまだまだ抜けきらないからです。だからこそ、自分の感情を常に観察し、特に怒りや悲しみが起こった時に自分が相手のために何ができるか、ということを考えていきたいです。

コメント